
会社で働いているとなぜか会社が人生の保障をしてくれるということを無意識で考えてしまいますが実際のところ、保障してくれることはありません。
もちろん色々なケースがありますので一概には言えませんが、会社は常に会社にとって都合の良い判断を行いますので、個々人の人生のことを考慮してくれるとは限らないからです。
そのため会社に依存しないようにする必要がありますが対策として次の三つが考えられます。
- 会社への愛を持ちつつ他社の情報を仕入れる
- 副業などで収入源を複数にしておく
- 他の会社に行けるようにスキルを習得しておく
この記事を読んで自分の人生を謳歌するためのヒントを得てください!
自分の人生と会社の関係を考える
会社で働いていると自分の人生がほとんど会社生活になってしまうため、ついつい自分の人生=会社生活という図式になってしまいますが、本来であれば自分の人生が中心にあってそこに会社の存在があるということが正しいです。
実際、東レ経営研究所で社長を務めた佐々木常夫氏の著書「働く君に贈る25の言葉」では次のように書かれています。
君は人生の主人公だ。何者にもその座を譲ってはならない。
佐々木常夫氏「働く君に贈る25の言葉」
ここでは、自分の人生の座標軸を持つことを推奨しています。
人によって人生の中で大切にするべきことというのは違います。
そのため若いうちから自分にとって大切なことをみつけておくことを推奨しています。

また佐々木常夫氏は次のようにも語っています。
自立した人間になりなさい
佐々木常夫氏「働く君に贈る25の言葉」
ここでは、自分の人生は自分で切り拓くことの大切さを語っています。
佐々木常夫氏は「今いる会社を運命だと思いなさい」ということで会社でしっかりと頑張ることを書いていますが、それは決して会社に従属しろということを言っているわけではありません。
自分の人生を切り拓く覚悟を持つことの重要性を言っています。
もちろん、仕事をしているということもあるので、会社への忠誠心や愛などを持つことは大切ですが、同時に自分の人生と会社生活は切り分けておかないといけないということです
会社は人生を保障していない
会社の状況などにもよりますが次の二つのことなどから人生を保障してくれません。
- 会社は会社にとって都合の良い判断を行う
- 会社の経営状況が悪化してその皺寄せがくる
会社は会社にとって都合の良い判断を行う
会社は従業員の都合ではなく会社の都合に合わせて判断します。
そのため、自分の都合と会社の都合が対立してしまった場合に自分が不利益を被ることになります。
ある例を紹介します。
その人は会社からいじめを受けていました。新人時代ということもありそれが原因でメンタルの病気にもなりました。
最終的には会社を辞めることになったのですが、就職してから半年以内の自己都合だったので失業保険が出ないということで、会社側に会社都合にできないかと相談したのですが手続きがめんどくさいということで却下されました。(もちろん、会社都合にすると他にも不都合なことがあるのかもしれないのでそれが原因の可能性もあります)
また、会社を辞めたのにメンタルクリニックに行くための出費は嵩みます。これの保障もお願いしたいところですが会社はそんなことをしてくれませんでした。
これは極端な例かもしれませんが、会社の経営者層は常に従業員の幸せを考えているわけではなく会社のことを考えていると言えます。
そのため、従業員である人にとって不都合なことがあってもそれが会社にとって利益にならないむしろ不利益になるのであれば従業員を無視してしまいます。

会社の経営状況が悪化してその皺寄せがくる
会社から給与が定額で振り込まれていると、感覚が麻痺してしまいますが会社は利益を上げて給与を支払っています。
つまり、利益が無くなったら給与が支払われなくなるということです。
しかしながら、会社の利益がなくなる可能性は色々あります。
- 経営陣の判断ミス
- 不祥事
- コロナといった環境の変化
つまり自分のコントロールできないところで自分の給与がなくなる可能性があるということになります。
場合によっては失業ということにもなります。

失業保険というセーフティネットがあるかもしれませんし、会社の経営状況が悪化しても給与がすぐになくなるわけではありません。
しかしながら会社の給与を人生の軸に据えておく以上、会社の都合で自分の人生が不利益を被る可能性があるということです。
会社に依存しないために
自分の人生を自分のものにするためには会社に依存しすぎないということが大切です。しかしながら、会社に依存しないようにするにはどうすればいいかというと意外と難しいところがあります。
完全に会社から依存しない生活をするには、フリーランスや会社を立ち上げるなどがありますが、いきなりこういった生活を送るということも無理があると言えます。
ここでは、会社に依存しすぎないようにするにはどういった方法があるのかをみていきます。
他社の情報を仕入れる
簡単にできるのが、他社の就業に関する情報を仕入れておくということです。
自分の会社にいると自分の会社の就業情報しか入らず、視野が狭くなってしまいます。

自分の会社が他社と比べてどういった面でいいのかということを客観的に理解しておくことで、自分がなぜこの会社にいるのかということを正確に把握することができるようになります。
自分が会社にいるべき理由が明確になれば、今後の会社の事情などで不利益を被った場合にこのまま会社にいるべきなのかどうかといった判断を適切に下すことができます。

他社の情報を集めるのであればとりあえず転職サイト大手の「doda」に登録しておきましょう。
▶︎doda公式HP
dodaに登録した後には次の二つに注意しないと転職サイトから自社に情報が上がる可能性がありますので避けてください。
- スカウトサービスを利用しない
- 転職フェアに参加しない
スカウトサービスは企業が転職希望者の情報を見てスカウトする仕組みですが、この情報の中に個人が特定できるような情報が書いてあると転職サイトへの登録が会社にバレる可能性があります。
そのため、最初からスカウトサービスの機能を使用しないようにしておくためにWeb履歴書に必要以上の情報を書かないようにしましょう。
スカウトサービスを安心してご利用いただくために |転職ならdoda(デューダ)
また、doda利用規約を読み込むとわかりますが転職フェアに参加すると参加者の情報が企業に渡ってしまいます。
そのため企業に転職サイトに登録していることがバレてしまうので転職フェアには参加しないようにしましょう。
副業などで収入源を複数にしておく
株式といった投資をしておくとよく言われることに、「分散投資をすること」というのがあります。
これは一つの会社や国に投資してしまうと、そこで何かあった時に大きな損失を抱えてしまい多大な損害を受けてしまうということです。

人生においても分散投資の考え方は重要で、自分の人生が会社の給与に依存してしまうと会社の給与を当てにできなくなった瞬間に自分の人生が狂うということができます。
そのため、自分の収入は複数あることが理想ですが給与以外の収入としては次の方法があります。
- 投資
- 副業
投資は株などを購入することで株の配当収入を得る方法になりますが、経済というは勉強すればするほどわかりますが常に最新の情報にキャッチアップしないといけないなどの問題があります。
会社以外の収入源を持つという意味では積み立て投資をするなど、短期的な目線はなく長期的な視点で投資をしていくように心がけましょう。

また、スキルがあるなら副業をしてみることも一つです。
最近では国も副業を認める方針になっていますので自分のスキルを活かして副業を行ってみましょう。
いつでも他の会社に行けるようにスキルを習得しておく
急に会社給与が当てにならなくなってしまうとか、上司を折り合いが合わずに転職をしないといけなくなってしまった場合に簡単に転職できるかというとなかなか難しいと言えるのではないでしょうか。
やはり転職となると営業などで大きな実績をあげているなど、何かしらの実績が必要ですがこういった実績を簡単に作れるのがスキルの習得です。
スキルを習得しておくことで簡単に他の企業にも転職できる可能性が高まるということで、今の会社で仕事をする際にも余裕が生まれるということもあります。

転職以外でもスキルの習得は次の効果が見込めます。
- スキルの内容によっては今の会社に活かせる
- スキルをアピールして転職の時に有利になる
- スキルを持つことで自信が生まれる
特におすすめのスキルとしてはAIのプログラミングがあります。
最近ではDXが叫ばれることも多いですがDXの推進にはAIの技術が必要です。
そのため、転職をしないでも自社のDXを進めておくことで会社からも評価されるほか自分の実績にも繋がっていくことになります。

またAIの技術はまだ勉強している人が少ないので自分の市場価値が高まる一方で、AIの応用範囲の広さから自分の趣味と掛け合わせるなど夢が大きいスキルと言えます。
▶︎参考:姉妹サイト「AI-With」
スキルの習得は何も仕事が順調にいって勉強できる時間にこそ行うべきです。

まとめ:自分の人生を楽しもう
会社員として働いているとつい自分の人生が会社のためにあるような人生になってしまいますが、本来であれば自分の人生は自分のものです。
もちろん会社に働いている以上、会社への愛や忠誠心は大事です。
しかしながらそれは、会社の言いなりになるということとは別です。
冒頭で紹介した佐々木常夫氏の「働く君に贈る25の言葉」における文章の中で「自立した人間になりなさい」と言われていることを紹介しましたが、ここには続きがあります。
自立した人間とは、自分の力で環境を変えていこうとする人間なのです。
佐々木常夫氏「働く君に贈る25の言葉」
会社にいるということを否定する気は全くありません。
しかしながら、自分の力で環境を変えていき、会社の都合に合わせない自分なりの生き方をしていくということも考えてみても良いと言えます。