
今回はpowerappsの関数でデータの型変換を行う方法を見ていきます。
関数によるデータ型の変換は全て戻り値で受けることができます。

文字列を変換する
数値型に変換する
Value(変換前の文字列)
小数点や%を入力することで値が変わってきますので注意が必要です。
関数と内容 | 戻り値 |
---|---|
Value( "123.456" ) | 123.456 |
Value( "123,456" ) | 123456 |
Value( "12.34%" ) | 0.1234 |
Value( "¥ 12.3" ) | 12.3 |
日付型・時刻型に変換する
日付型で時刻まで含めない場合
DateValue(文字列) ※文字列内の数字の半角全角は無視されます
日付型で時刻まで含める場合
DateTimeValue(文字列) ※文字列内の数字の半角全角は無視されます
時刻のデータ型に変換する
TimeValue(String) ※文字列内の数字の半角全角は無視されます
真偽値型に変換する
文字列から真偽値に直接変換してくれる関数はないのでIf関数を使いましょう。
True or trueのテキストをブールの真(true)を返す
If(Lower(文字列)="true",true,false)
False or falseのテキストをブールの偽(false)を返す
If(Lower(文字列)="false",false,true)
レコードに変換する
レコードは{属性の名前1:データ1,属性の名前2:データ2}で表現できます。従って、属性(列)が一つの単純なレコードを作る場合は
{value:文字列}
で表現できます。
数値型、日付・時間型を文字列に変換する
数値に関するデータを文字列にする場合は基本的にText関数を使いますが数字のデータはそのままでも文字列と連結させつことができます。また連結させると文字列にもなるのでわざわざ文字列にする必要があるのかは疑問です。どちらかというと、入力されたデータを整形する用途の意味合いが大きいと思います。
Text(変換するデータ,表現方式)
文字コードを文字に変換
Char(数値型)
ASCIIの文字コードを文字列に変換してくれます。変換した後の値は当然ながら文字列です。
テーブル・レコードの操作
そもそもテーブルやレコードってなにという方は以下の記事を参考にしてください。
テーブルをレコードに変換
1行のテーブルデータもPowerAppsがテーブルとして認識していたらテーブルになってしまうのでこれをレコードに変換する場合はFirst関数もしくはLookup関数を使います。
First(テーブル名)
Lookup(テーブル名,列名=取り出したい中身のデータ)
テーブルの列を取り出し配列にする
テーブルの列(縦1列)の値を取り出すことでPowerApps上ではテーブルとして処理されていますが、実際は配列のようなデータを作ることができます。配列のデータであればドロップダウンのItems属性に格納することができます。
指定方法は
テーブル名.カラム名
となります。
レコードの中身を取り出す
レコードの中身を取り出す方法は
レコード名.カラム名
となります。
テーブル内のデータを取り出す
テーブル内のデータを直接取り出すことはできないので
テーブル→レコード→データ
の順番で取り出すことになります。従って
Lookup(テーブル名,列名=取り出したい中身のデータ).カラム名
とすることでテーブル内のデータを取り出せます。
Lookup(テーブル名,列名=取り出したい中身のデータ)でレコードに変換し、そこからレコードのカラム名を指定することでテーブルの中身を取り出すという手順になります。